亀田製菓の中国産原料はいつから?安全性と商品全20商品の原料産地一覧【表あり】

亀田製菓が中国産をいつから使い始めたのかを明確に知りたい方へ。

亀田製菓は2003年の中国・青島工場稼働を機に中国産原料を段階的に導入してきましたが、具体的な開始時期や商品別の使用比率、安全管理体制は消費者には見えにくい状況です。

本記事では導入の年表と転機、背景と品質保証体制、全20商品の原料産地一覧、さらに競合他社との比較を通じて、亀田製菓の中国産原料利用実態を徹底解説します。

亀田製菓 中国産はいつから?年表と転機

「いつから中国産原料を使い始めたのか?」という疑問に、一目でわかる時系列でお答えします。

以下の年表では、亀田製菓の中国産原料導入における主要な転機をまとめています。

出来事
2003年12月山東省青島工場設立・中国産うるち米の使用開始
2008年世界的穀物高騰と円安を背景に、中国産米調達比率を大幅増加
2013年以降インド人CEO就任によるグローバル戦略加速

2003年 中国・青島工場稼働で使用開始

2003年12月、山東省青島市に「青島亀田食品有限公司」を設立し、米菓の生産をスタート。

ここから中国産うるち米の本格導入が始まりました。

2008年 世界的穀物高騰で比率増加

引用:日本経済新聞

2007~2008年の世界的な穀物価格高騰と円安により国内米の調達コストが急上昇。

亀田製菓は中国産米の調達比率を大幅に引き上げ、コスト安定を図りました。

2013年以降 インド人CEO体制とグローバル戦略

引用:日本食糧新聞

2013年に就任したインド人CEOのもと、中国産原料の利用を維持しつつ、海外市場でのブランド強化を推進。

新興国向けの製品開発やマーケティング戦略を加速させています。

中国産導入の背景と安全管理体制

亀田製菓が中国産原料を導入した背景には、原材料コストの上昇と安定供給の確保があり、安全管理体制の整備も同時に進められました。

本セクションでは、背景とQC体制を詳しく解説します。

コストダウンと安定供給が最優先課題

2022年度統合報告書によると、亀田製菓は原材料全般における需要動向や原油価格の変動が調達価格に影響を及ぼすこと、物流起因による商品供給の不安定化といった課題に直面しています。

その対応策として、米の調達先を分散し、中国産米を選択することでコストの平準化と安定的な数量確保を実現しました。

中国青島工場の品質保証と認証

引用:在青島日本国総領事館

2003年設立の青島亀田食品有限公司では、ISO14001(環境管理)、ISO9001(品質管理)を取得し、HACCPに基づく食品安全管理を稼働当初から導入しています。

また、現地スタッフに日本式5SやKaizenを教育し、X線異物検査や金属探知機を二重化するなど、二重チェック体制を敷いて製品品質を維持しています。

残留重金属・カドミウム基準値の比較

引用:タグマ!

2025年1月、台湾の当局は幼児向け菓子「ハイハイン」からカドミウム0.046ppmを検出し輸入停止を命じましたが、これは台湾基準0.04ppmを僅かに超えただけの事例です。

一方、日本のカドミウム基準値は玄米・精米で0.4ppm以下、ベビーフード協議会基準は0.2ppm以下と台湾より緩やかです。

亀田製菓では日本の厳格な基準に従い、国内外の原料検査を実施しています。

中国産原料を使った亀田製菓の商品一覧

亀田製菓が中国産原料を使用している代表的な商品を、原料産地と製造拠点ごとにまとめました。

中国産原料を使用する商品

引用:亀田製菓

「梅の香巻」は100%中国産もち米を使用し、製造は中国・青島工場で行われています。

国内産・他産地の商品

「ハッピーターン」は米国産・国産うるち米を使用し、調味料も国内調達が中心です。

引用:亀田製菓

「亀田の柿の種」は国内産うるち米100%で、国産志向の商品として人気を集めています。

引用:亀田製菓

商品比較表

商品名主原料産地製造拠点
梅の香巻中国産もち米100%青島工場
ハッピーターン国産・米国産うるち米新潟・米国工場
亀田の柿の種国内産うるち米100%新潟工場

中国産原料を使った亀田製菓の商品一覧

以下は、亀田製菓が中国産原料を使用している主な商品です。購入時はパッケージ裏面の原材料表示を必ずご確認ください。

指定および過去商品の原材料産地一覧

引用:ベストオイシー

以下はご指定の全商品について、主原料産地と中国産原料の使用状況をパッケージ裏面表示に基づきまとめたものです。

商品名主原料産地中国産原料の有無
梅の香巻もち米:中国産あり(100%)
梅のり巻もち米:中国産/タイ産あり
海苔ピーパックもち米:中国産/タイ産あり
午後のつまみ種うるち米:中国産/米国産/国産
もち米:中国産/タイ産
あり
亀田の柿の種 たっぷりピーナッツピーナッツ:中国産あり
亀田のつまみ種うるち米:中国産/米国産/国産
もち米:中国産/タイ産
寒梅粉:中国産
あり
冬のつまみ種植物油脂:国内製造/中国製造あり
ハッピーターンうるち米:国産/米国産なし
亀田の柿の種(標準パック)うるち米:国産なし
亀田の柿の種(180g)米粉(うるち米):国産なし
サラダホープ(90g)もち米:国産/タイ産なし
ソフトサラダ(20枚)うるち米:米国産/国産なし
手塩屋(8枚)うるち米:米国産/国産なし
ハッピーターン(96g)うるち米:米国産/国産なし
無限エビ(73g)うるち米:米国産/国産なし
つまみ種(120g)米粉:産地未記載
植物油脂:国内製造/中国製造
あり
揚一番(100g)うるち米:米国産/国産なし
ぽたぽた焼き(20枚)うるち米:米国産/国産なし
まがりせんべい(16枚)うるち米:米国産/国産なし
亀田のうす焼サラダ(80g)うるち米:国産/米国産なし
亀田のカレーせん(15枚)うるち米:国産/米国産なし

結論:全20商品中、中国産原料を主要材料として100%使用するのは「梅の香巻」のみ。

その他「梅のり巻」「海苔ピーパック」「午後のつまみ種」「亀田の柿の種 たっぷりピーナッツ」「亀田のつまみ種」「冬のつまみ種」「つまみ種(120g)」の合計8商品が一部原料に中国産を使用しています。

残りの主力商品はすべて国内または米国・タイ産の原料を採用していますので、購入時には表を参考にパッケージ裏面を必ずご確認ください。

パッケージ表示で原料産地を見分ける方法

パッケージ裏面の「原材料名」欄では、原材料ごとに産地が括弧書きで記載されています。

複数産地を併記する場合は、重量割合が多い順に並び、「その他」と省略される場合があります。

たとえば「米(中国産、国産、米国産)」のように表記されていれば、中国産米を使用していることがわかります。

雪の宿など他ブランド製品との違い

https://x.gd/nd7L5

競合の三幸製菓「雪の宿」シリーズでは、各商品に「米(中国産、米国産、国産)」といった併記が一般的です。

雪の宿は実際には米(米国産、豪州産、その他)と表示。

三幸製菓商品 原材料産地一覧(最新)

三幸製菓の主要商品について、公式サイトおよびパッケージ裏面表示をもとに主原料の産地情報をまとめました。

商品名主原料産地
雪の宿サラダ(20枚)米:米国産、豪州産、その他
雪の宿サラダ(10枚)米:米国産、豪州産、その他
雪の宿ミルクかりんとう(63g)砂糖:国内製造/うるち米粉:産地非公開
チーズアーモンド原料産地情報非公開
ぱりんこ(32枚)米:国産100%(2023年7月以降リニューアル)
丸大豆せんべい 旨口醤油味(10枚)米:米国産、豪州産、その他
新潟仕込み(醤油・塩 各30枚)米:米国産、タイ産、国産
粒より小餅(80g)米:中国産、タイ産、その他
越後樽焼 しょうゆ味(200g)米:豪州産、タイ産、その他
三幸のサラダせん(16枚)米:国産、米国産、その他
三幸の揚せん えびしお味(14本)米:米国産、豪州産、その他
三幸の揚せん 甘口しょうゆ味(14本)米:米国産、豪州産、その他
もちきゅあ みたらし団子味(40g)砂糖:韓国製造/もち米粉:産地非公開

調査した14商品中、「粒より小餅」や一部の雪の宿製品では中国産米を含むケースがありますが、多くの商品は米国産・豪州産・国産のいずれかを使用しています。

その他の部分で中国産を混ぜて使っている可能性はあるので実際にはわかりません。

「その他」に中国産が含まれる場合の最大割合

食品表示基準では、原材料の原産地が3カ国以上ある場合、使用量の多い順に上位2カ国を表示し、それ以降を「その他」とまとめます。

つまり「その他」には第3位以降の産地がすべて含まれます。

たとえば、原料の配合が3カ国均等(各33.3%)の場合

産地使用割合
米国産33.3%
豪州産33.3%
中国産(その他にまとめられる)33.3%

このケースでは「その他」の全33.3%が中国産となります。

したがって、最も中国産の割合が高く見えるのは「その他」一括表示で最大約33.3%程度という計算になります。

これは原料がちょうど3カ国で均等配分された場合の理論値です。

亀田製菓と比べると三幸製菓は中国産の原材料は一見すると使用していないように見えますが、その他の表記があるため不明。

中国産米も専属契約農場栽培したものを使用はしているようですし直接、問い合わせるなどの確認が必要です。

競合他社との比較と消費者意識

亀田製菓だけでなく、国内大手米菓メーカー各社が中国産原料を活用しています。

本節では三幸製菓・越後製菓・岩塚製菓の原料産地戦略を比較し、消費者の反応を整理します。

三幸製菓・越後製菓・岩塚製菓の中国産利用

三幸製菓は煎餅やあられの原料米を複数産地でブレンドし、中国産米も専属契約農場栽培で安定調達しています。

越後製菓は「かちわりの種」など一部商品で落花生(中国産)を使用し、米は国産100%が基本です。

岩塚製菓は大豆を北海道十勝産契約栽培で調達し、中国産への依存度は最も低いメーカーです。

越後製菓・岩塚製菓の原料産地最新情報まとめ

2025年7月現在、両社公式サイトおよび製品パッケージ裏面表示に基づき、主要商品の原材料産地を整理しました。

越後製菓

商品名主原料産地中国産原料の有無
切りもち・丸もちもち米:国内産100%なし
ふんわり名人 きなこ餅もち米:国内産100%
きなこ:国内製造
なし
かちわりの種うるち米:国内産100%
ピーナッツ:中国産
あり(ピーナッツ)

岩塚製菓

商品名主原料産地中国産原料の有無
岩塚の黒豆せんべい(9枚)うるち米:国内産100%
黒大豆:国内産100%
なし
味しらべ(28枚)うるち米:国内産100%なし
新潟ぬれせんべい(10枚)うるち米:国内産100%なし
大袖振豆もち(10枚)もち米:国内産100%
大袖振大豆:北海道産
なし

越後製菓は「かちわりの種」で一部ピーナッツに中国産を使用しつつも、米原料はすべて国内産。

岩塚製菓は主要全商品で主原料を国産にこだわり、中国産原料は含まれていません。

SNS炎上事例と不買運動の実態

2013年以降「インド人CEOの発言」「中国産原料」の二大炎上要素が尾を引き、特に2024年末にはX(旧Twitter)で「亀田製菓不買」を呼びかける投稿が急増しました。

株価も一時下落し、消費者の不安が過度に拡大しています。

誤情報の拡散が不買運動を助長する側面もあるため、公式情報の確認が欠かせません。

原材料表示ガイドラインを巡る誤解と真実

食品表示基準では、使用実績5%未満の原料産地は「輸入又は国産(5%未満)」とまとめて表示可能です。

そのため、パッケージ裏面だけでは中国産原料の実際の割合がわかりにくいことがあります。

購入時はQRコードや公式サイトのトレーサビリティ情報を活用し、本当に知りたい原料産地を精査することをおすすめします。

亀田製菓 中国産 いつから?まとめ 総括

本記事では、亀田製菓の中国産原料導入の経緯と現状を時系列で詳細に解説しました。

以下のポイントを押さえれば、中国産原料の使用状況とリスク管理方法が一目で理解できます。

亀田製菓 中国産 いつから?押さえるべきポイント

  • 2003年12月に青島工場稼働で中国産うるち米導入開始
  • 2008年の穀物価格高騰で中国産米比率を大幅増加
  • 2013年以降、外国人経営陣体制のもと品質基準維持とグローバル戦略加速
  • 中国産原料を100%使用する商品は「梅の香巻」のみ
  • その他主力商品の中国産比率は一部調味料・原料にとどまる
  • 購入時はパッケージ裏面の原料産地表示と公式トレーサビリティ情報を確認

 

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