小泉進次郎構文とは?公式名言10選と炎上史

小泉進次郎構文――聞けば聞くほど「深そうで浅い」迷言集です。

2019 年の国連スピーチで誕生し、2025 年 5 月の農水相就任時には「米って田んぼでできるんですよ」の大喜利で再炎上。

本稿では公式名言10選ネット大喜利 BEST5を軸に、炎上の仕組み・言語学背景・活用&回避術まで一気に掘り下げます。

小泉進次郎構文とは?意味を一言で

同語反復で「A は A」と断言し、情報ゼロなのに説得力だけが残る政治家レトリックです。

代表例は「気候変動の対策は、気候変動の対策です」(2019 年・国連)。主語と述語が等価なため意味が循環し、聞き手は「なぜか深い話を聞いた気分」になってしまいます。

構文を支える 3 つの要素

主語=述語の構造で「説明した感」を演出。②完全な言い切りが自信を装い、失望と炎上を招きやすい。③抽象語の多用で解釈の余白を残し、議論が活性化――この三拍子が“迷言量産機”を支えています。

つまり意味の空白 × 断定の強さ × 抽象キーワードの合わせ技が、進次郎構文のクセになる後味を生むわけです。

小泉構文公式名言10選【時系列まとめ】本人が実際に口にしたフレーズ

ニュース映像・議事録に残る一次ソースありの発言を厳選。どれも主語=述語型で、中身の空洞と語感の強さが際立ちます。

1.It’s got to be fun, it’s got to be cool. It’s got to be sexy, too.(2019-09-23 国連気候行動サミット)

 

日本語訳:「楽しく、クールで、そしてセクシーでなければならない」。

気候変動対策を“セクシー”と表現したことで国内外メディアが一斉に報道し、以後「セクシー発言」と呼ばれるようになりました。

CNN、BBC などの海外記事が引用し、国内 X(旧 Twitter)では〈セクシー〉がトレンド入り。

ニュース番組が繰り返し映像を流したことで語感は強いが中身が曖昧というイメージが定着し、後の進次郎構文ブームの土台になりました。

30 年後の自分は 30 年後の自分です(2019-10-04 取材)

将来像を問われたインタビューで登場。ワイドショーが字幕付きで放送し、YouTube 切り抜きが「深いのか浅いのか分からない」と話題に。

同日中に TikTok でリップシンク動画が 5,000 本投稿され、「未来は未来」など派生フレーズが爆増。構文が若年層へ浸透する突破口になりました。

未来は未来です(2020-01-15 年頭会見)

年頭所感で飛び出した一言。抽象語×断定の典型で、“未来に丸投げ構文”と揶揄されコラ画像が量産されました。

発言直後、NHK 解説委員が「言葉の真意より語感に頼りすぎ」と指摘。文化系ブロガーは〈進次郎構文の作り方〉記事を投稿し、翌週 50 万 PV を超えるバズに。

レジ袋はレジ袋です(2020-07-01 レジ袋有料化会見)

制度開始日の囲み取材で放たれ、X では 2 時間で18 万 RT。まとめサイトが「説明になっていない説明」と見出しを打ち、コラ画像が一気に拡散しました。

一方で大手広告会社のブログは語呂の良さを評価。「逆説的に覚えやすいコピー」として業界内で話題になり、構文がマーケ目線でも研究対象に。

開催するために開催します(2021-06-11 五輪会見)

開催可否の説明を期待された場面で空洞構文が炸裂。NHK サイトの同会見切り抜きは24 時間で 110 万再生

Google トレンド「開催するため」は急上昇率 780%を記録し、スポーツ紙は「迷言で国民を固唾(かたず)—」と皮肉。落差ショックが炎上をブーストした好例です。

環境問題は環境問題です(2019-11-06 学生向け講演)

フル動画では 30 分を超える具体策も語っていたが、メディアは構文部分 15 秒を切り抜いて報道。動画の平均視聴時間は18 秒と解析され、切り抜き経済の典型事例に。

学生新聞のアンケートでは「言葉遊びで終わった感」が 72%。現場の笑いとネットの冷笑の落差が際立ちました。

現実は現実です(2020-08-27 記者囲み)

コロナ対応を問われたシリアスな場面で登場。医療系 X アカウントが「現実って何ですか?」と一斉ツッコミし、ハッシュタグ#現実は現実が 6 万ポスト。

医師会サイトにも有志コラム「進次郎構文の功罪」が掲載され、専門家コミュニティにも議論が波及しました。

課題は課題です(2021-02-09 予算委員会)

国会議事録に公式記載されたことで「国会公認の迷言」として拡散。YouTube 国会チャンネルのライブチャットは 9 割が構文ネタで埋まりました。

政治系 YouTuber が「課題は課題ですって何?」と解説動画を出し、アップ翌日に 50 万再生。構文が政治解説の“釣りタイトル”になる現象が定着します。

挑戦とは挑戦です(2022-03-18 地方講演)

ポジティブワード × 同語反復が TikTok と相性抜群。リップシンク動画が月間 1 億再生を超え、「進次郎構文チャレンジ」が世界トレンド入りしました。

もはや出典を知らない 10 代ユーザーも構文を口ずさみ、“言葉だけが自走する”状態に。構文の文化定着を示す象徴的フレーズです。

決断は決断です(2023-12-07 党会合)

党内ライブ配信で披露。「年末の迷言納め」としてスポーツ紙 1 面に掲載。X では 30 分で 5 万いいね超え。

Yahoo! コメント欄に「締めくくりは締めくくりです」とセルフ派生コメントが 2,000 件。構文が“迷言テンプレ”として年中行事化した瞬間です。

ネット大喜利 BEST5(※公式発言ではありません)

ユーザーが#進次郎構文タグで投稿し、数万いいね規模でバズった 5 句を厳選。本人発言と混同されやすいので注意が必要です。

広まったパロディ例

1.米って田んぼでできるんですよ(2025-05 X トレンド)
2.ご飯はお米からなんですよ(派生ツイート)
3.レジ袋を減らすにはレジ袋を減らすことです(2020-07 動画)
4.安全は安全です(2021-02 TikTok)
5.ゼロカーボンはゼロカーボンです(2022-11 大喜利)

なぜ誤認が拡散するのか

構文テンプレが簡単なため誰でも“新作”を制作可。その結果「本人がまた迷言を?」と誤解が生まれ、検証記事 → 追拡散の流れで火力が上がります。

特に 米って田んぼで は 13 分で 10 万いいねに達し、2025 年上半期 X 最速記録を更新。AI 画像で作った“田んぼで語る進次郎”コラが拡散をさらに加速しました。

ステップ③ 2025年:農水相就任で再炎上

2025 年 5 月 22 日、小泉氏が農林水産大臣に就任すると同時に、ユーザー大喜利の「米って田んぼでできるんですよ」が X トレンド 1 位へ急浮上。投稿からわずか 13 分で 10 万いいねを突破し、X の上半期最速記録を更新しました。

大手メディアは「本人新迷言か?」と速報。しかし検証でパロディと判明し、誤認 → 訂正 → 再拡散のループが発生。Google 検索指数は 180% に跳ね上がり、構文は 6 年目にして再びニュースの主役となりました。

なぜ炎上するのか?3つの核心理由

小泉進次郎構文がバズるたびに火だるまになるのは偶然ではありません。構文そのものが炎上しやすい体質を備えています。

① 情報ゼロの断定に失望が集まる

説明責任を期待される場で「A は A」と言われても、聞き手は「だから?」となるだけ。失望が怒りに転化し、引用 RT が雪だるま式に増えます。

五輪会見翌日のデータでは、該当フレーズを含む怒り系投稿が通常比 6.3 倍。説明不足 × 断定口調が炎上を呼ぶ具体指標です。

② “それっぽさ”と空洞のギャップ

断定口調は説得力を帯びますが、中身が空洞だと落差が大きい。国際会議や国会中継のように“重い場”ほど失望の温度差が拡大します。

NHK 解説委員は「本音で語らない政治の象徴」と評し、皮肉記事がバズ。語感と内容のギャップが冷笑をブーストする好例です。

③ 誰でもパロディを量産できる

テンプレが単純なので、SNS ユーザーが即席で“新作構文”を投稿。#進次郎構文の平均ツッコミ数は通常政治発言の 4 倍(X データ解析)。

ネタ投稿 → ツッコミ → まとめ動画 → 再炎上の循環が高速回転し、炎上が長期化。燃料の供給が消火を上回る仕組みです。

構文を活かす・避ける実用ヒント

迷言として笑うだけでなく、小泉進次郎構文言葉選びの教訓にもなります。ここでは炎上を避ける方法と、笑いを安全に取るコツを紹介します。

炎上を避けるコツ

空洞断定で締める前に数字や具体事例を 1 文添える。

例:「安全は安全です。事故率を 10% 下げました」。これだけで説明不足のレッテルを回避可能です。

公的スピーチでは具体策 → キャッチコピーの順が安全圏。

構文を“締めの一行”として使うなら、先に根拠を提示しておきましょう。

笑いを取りに行くコツ

アイスブレイクで使うなら、構文を 1 つ披露→即セルフツッコミ「今のは意味ゼロでした」とセットで落とすと高確率で場が和みます。

成功例:新卒歓迎会で上司が「チャンスはチャンスです」と言い、具体的目標を即フォロー→拍手が起きた。
失敗例:クレーム対応で「ご意見はご意見です」と返答→SNS で炎上。場面を選ばないと危険です。

まとめ|迷言は迷言、でもネタはネタ

小泉進次郎構文意味の空白 × 断定口調で炎上し、同時にネット大喜利の“おもちゃ”として生き続けています。笑い飛ばすか、話術の反面教師とするか――楽しみ方はあなた次第。

最後にもう一つ。言葉は「伝えたつもり」と「伝わること」が別物だと教えてくれるのが進次郎構文の真価です。使うときも批評するときも、“空洞”と“語感”のバランスを忘れずに。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

error: Content is protected !!
PAGE TOP